平和への声明 ― 未来への約束として

私たちは今、歴史の岐路に立っています。戦争の記憶が薄れゆく時代にあって、平和の尊さを改めて心に刻む必要があります。

広島、長崎に原爆が投下されてから80年近くが経過しました。あの日、一瞬にして失われた無数の命。家族を奪われ、故郷を焼かれ、それでも生き抜いてきた人々の声。その一つ一つが、私たちに問いかけています―「あなたたちは、何を学び、何を選ぶのか」と。

核兵器は「平和を守るため」という名目で存在し続けています。しかし、その存在自体が人類全体への脅威であることを、私たちは忘れてはなりません。たった一発の核兵器が、何世代にもわたって人々を苦しめる。放射能は土地を汚染し、遺伝子を傷つけ、未来の子どもたちにまで影響を及ぼします。

これが「防衛」でしょうか。これが「安全保障」でしょうか。

真の安全とは、互いを滅ぼす力を持つことではなく、互いを理解し、共に生きる道を選ぶことにあります。

平和は、遠い理想ではありません。今、この瞬間から始められる選択です。

私たちは誓います。

二度と、核兵器による惨禍を繰り返さないことを。
憎しみの連鎖を断ち切り、和解と共生の道を選ぶことを。
子どもたちに、恐怖ではなく希望に満ちた世界を手渡すことを。

平和は、与えられるものではありません。私たち一人ひとりが、日々の選択の中で創り上げていくものです。

今日という日を、新たな出発点としましょう。核兵器のない世界は、決して不可能な夢ではありません。それは、私たちが共に歩めば必ず実現できる、人類の約束です。

戦争で失われたすべての命に哀悼を捧げ、生き残った方々の勇気に敬意を表し、そして未来を生きるすべての人々のために、私たちは平和への道を歩み続けます。

平和は、今、ここから始まる。